100回聞き【4】「上級の話」~困ったことは起こらない。お金の尊さを知る方法。自分の機嫌だけ取りな~ 文字起こし(斎藤一人 さいとうひとり)

100回聞き


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100回聞き【4】「上級の話」文字起こし

はい、今からお話をします。

この話はですね、非常に簡単です。
100回聞くとわかります。

それと、100回実践してみると、わかります。
たった100回聞いて分かって、たった100回実践すれば出来るようになるという、簡単な話をします。


人は困らない ~困ったときが勉強するとき~

まず人は「困らない」んだ。

例えば、競馬をする人がいる。
博打をしない人がこう見てると

「あんた、あんな競馬なんかやってたら困るよ」って言うんだけど、

意外と、困らないで一生をなんか競馬やなんか楽しみながら、
生きてるようなおじいさんとか結構多いんです。

それで、中に困る人がいます。

で、中に困る人ってのは何か?って見てると、
その困ってるときが、学ぶときなんです。

「子供に勉強しなさい」とかって言うど、

意外としない子が多いんだけど、大概は困らないんです。
意外と、なんつうの、あんまりこう、トビの仕事やったり、大工さんやったり、
その必要な勉強だけで済んじゃってて、
あんまり方程式とか英語とか使わないんです。

本当に勉強しなくちゃいけない、困った時が出てきたときが、
その人が勉強するときなんです。


お金に困ったとき、人は落ちぶれたとき、金の尊さを知る

だから、お金にだらしない人とかいるんだけど、
だらしなくしているときは別に困ってないんです。

それで、お金に困るときが出てくるんです。
お金に困ったとき、人は落ちぶれたとき、金の尊さを知るんです。
「お金って尊いものだよな」って。

でも、それの前って意外と、
「俺はお金より友情を大切にするんだ」とかって言うけど、
友情は大切なものだけど、いちいちお金と比較するべきものじゃなくて

「じゃあ、お金があったら友情ってできないんですか?」って言うと、
そんなことはないんだよね。

そうすると、「友情も大切だけど、お金って尊いね」って。

で、「尊いお金を得る方法はやっぱし、尊い働きによって得るもんだ」とかって、
人間って学ぶものなんです。


困ってるんじゃなくて、学んでる

「じゃ、やっぱり、困るじゃないか」って言うけど、
そうじゃないんです。

「人が学ぶことって、困ることなんですか?」ってことなの。
人がいい事を聞いて、いい事を学ぶ。

で、学ぶことって別に困ることでもないんです。
だから、人は困ってるんじゃなくて、学んでるんです。

だから、1本の木で例えると、
日照りが続く。
そうすると、根のそばにある水分は全部吸っちゃったんです。
そうすると、全部吸っちゃったその水分で、
もう足んなくなると一生懸命、一生懸命根を張るんです。

それで、1センチでも1ミリでも根を伸ばすと、
そこの先から水分が吸えるんです。

そこもなくなっちゃうと、また、また、っていうふうにして根を伸ばす。
で、根をしっかり伸びてるから、
嵐が来ても、何しても倒れないんです。

ところが、景気がいいとか、雨がベタベタベタベタ降ってると、
そこの周りからだけでも水分を吸ちゃってると、
上は立派な木になって、枝も栄えて、葉も茂るけど、
根っこがちょっとしかついてないから、
嵐が来たりなんかすると、パタパタパタパタ倒れちゃう。

だから、この前のバブルのときにできた会社が、
「なんでこんなに簡単に倒れちゃうの?」って言うと、
苦しさの中に根を張る」ということをしなかったからなんだよね。

だから、苦しんでるんじゃなくて、その人は学んでるんだ。


本当に苦しくなったとき、人は分かり合える

それからよく、色んなことがあって、
「こういうのが辛い、ああいうのが辛い」って言うけれど、
ホントにさして辛くないんです。

よく、家庭内暴力とかってあるんです。
よく「ウチの子はもう喘息だったからとか、ああだとか、こうだとか」って言うけど、
暴力振るわれても、みんなが思ってるほど辛くないんです。
ホントに辛かったら出てっちゃうだけなんです。

だから、「この子がアトピーだったから」とか、
「この子が喘息だったから」とか、ねっ。
「この子は小さい時にお父さんに死なれて、可哀想そうだから」って、
その程度の、自分を慰めて、殴られていられるような人っていうのは、
そんなに殴られることが大して嫌じゃないんです。

人っていろんな人がいますから、
自分と一緒にしちゃダメ
ですよ。

で、本当は、その本当に嫌になったとき、出てっちゃうんです。
で、置いてかれたとき、子供たちも、親のことひっぱたいてたけど、
親に産んでもらって、親にご飯食食わせて(もらって)、
そういう人を殴ってたら、親がいなくなったとき、
自分一人じゃ、殴る相手もいないし、ご飯食わしてくれる相手もいないんです。
「じゃ、腹立つから」って言って、隣の親父とか奥さん殴ったら、逮捕されるんです。

で、そんなことが分かり合える、

ホントに苦しくなったとき、人は分かり合えるんです。
だから、まだ、そんなに苦しんでないから、勉強のときが来てないんです。

だから、「人が勉強する」っていうのは悪いことじゃないんです。
「お金の尊さを知らないで死んじゃった人がいる」って言うけど、
人は10万回生まれ変わるんです。
2、3回そんなことしたからって、いいんです。
その人は「あっ、今、学んでる人だなぁ」って思えばいいんです。


心を配り、いい種をまく

で、心ってあるじゃない。
心の修行なんだよね。

で、「心の修行って何ですか?」って、
「お客さん来ないんですよ」
お客さん来なかったら、今まで来てた人にお手紙出す。
「ここんとこ、この前買ってていただいたのいかがですか?」
「調子いかかがですか?」
とか相手に聞く。

それを、「心を配る」というの。
だから、「心は配る」ものなの。ねっ。
で、あっちこっちに心を配ってあげる。

「あっ、今日は暇だから、暇だからガラスでも磨こう」
で、いい種をまくの。

ガラスを磨くとか、電話かけるとか、
お客さんにご機嫌伺いの「いかがですか?」とかっていうハガキ出す。
ダイレクトメール出す。

今日は暇だから、そういうことができるってことは、
「いいこと」をしてるんだよね。

「いいこと」をしてるっていうのは、
「いい種」を世間にまいてるの

「心を配る」っていうのは、「いい種」まくの。


心を揉むと、いい種も崩れる

悪いことすれば、悪いのがまくよ。
だけど、いい種をこう、一生懸命こうやってまいてたら、
それが実ってきて、みんな返ってくるの。

で、一番いけないことが、それは、
「お客さん来ないわね」ってその暇な時間、心を揉む人がいる。

いい種でも、その種を持って手でこうやって揉むと
種はみんな崩れるの。
で、崩れたらもう芽が出ないの。

だから、心は揉んじゃだめだよって。
気を揉むより、心を配るようにすればいいんだ。
で、こんなこともひとつの勉強なの。

で、そうやって、勉強して勉強していくのね。


困ってから学ぶので十分

だから、よく「転ばぬ先の杖だよ」って言って、
「これ学びなさい、あれ学びなさい」って言うけど、
子供たちは全然学ぶ気がしないの。

なぜかって言うと、困ってないから。
で、自然界って、困る前に学ばせようというのが、あなたの親ね、
親とか、周りの人のことなの。

でも、本当は「天の御親(みおや)」って言って、
天にはものすごい偉い神さんがいて。
嘘かホントか知らないよ。
私も知らないし、みんなも永久にわからないと思う。

ただ、本当は、困ってから学んでも十分なの。
だって、何に人は困るかわからない

人って個性がもう全然違うの。
だから「困ってる」って捉え方を、しちゃいけないんだ。
困ってるんじゃなくて、あっ、学ぶ時期がきて、今、学んでるだ


いいことして、いい種をまくと、いいことがいっぱい起きる

それで、心揉んで揉んで揉んで、揉めば揉むほど、
悪いことが起きるの

で、そのことも今、学んでるの。

やがて、落ち着いたとき、
やっぱし、いいことして、いい種まくしかないんだ

いい種をまく、いい心になって、いい種をまく
で、「いい種まけば、いい結果が出て、いい種が、
一粒の米から、万の米ができるように、いいことがいっぱい起きるんだ
」っていうことを、
みんなが学ぶんだ。ねっ。

だから、そのことを気を揉んじゃいけないよ。


自分の機嫌をとる ~上機嫌をためる~

それと、もう一つ人間関係で、
もう一つだけ、これは覚えておいた方がいいんだけど、
これも100回聞けば分かる。
で、100回だけ実践すれば、できるようになる。

で、「何ですか?」って言うと、
今までみんなが思ってることと正反対のこと言うからね。
いいかい?

身体の具合の悪い人、人生上手くいかない人、
もしかしたら、人の機嫌をとってませんか?
相手は相手の都合で機嫌が悪かったりしてるんだよね。

今現在も、台風6号とかってものすごいのが来てるけど、
その台風は所詮一過性のものなの。

台風で地球が飛ばされたとか、太陽が飛ばされたとかって絶対ないの。
たかだか、1日か2日、なんかの都合でああなってんの。

それよりも、そんなことに心を惑わされない
だから、今は、やれ不況なんだとかなんとか、
それでも、自分の機嫌をとるの。

で、自分がいつもニコニコ明るくしてるの。
で、そういう人が人を救うの。
いいですか?

機嫌が悪い、で、私は機嫌がいい。
悪い方に、私を合しちゃいけないんです。
だって、悪いってのは「悪(わる)」なんです。
いいですか?

私が機嫌がよくて、いくら隣が機嫌が悪くても、
永遠と機嫌がよくしてると、
必ず、機嫌の悪い方が、機嫌の良い方に合わせる
んです。

機嫌が悪いなんてのは一過性なんです。

ところが、その機嫌の悪い方に合わせると、
台風に合わせたら飛ばされますよ

で、自分が苦しむの。
それより、相手の都合なの。

病気の人がいた、病気の奥さんがいた
「病気だから心配してるよ。お前がいなくなったら困るよ」
だからって、病人と同じように自分も暗くなり、苦しんではいけないんです。

お前、病気でも心配ないよ。俺は明るく顔晴るからな」って、
何があっても、自分の明るささえ、自分の機嫌をとるの。
「お前が心配で」とか、
「お前がいなくなったら俺の食事どうなっちゃうの?」とか、
気を揉んでいる人がいるの。
それより、気を配ってあげればいいの。

「寝てな、俺のものは俺がつくるから」

それで、機嫌を損ねない。
自分機嫌をとるの。

で、自分の機嫌をとれば、
いつも、その人っていつも機嫌がいい人なの。
機嫌がいい人の側にいる人は、機嫌がよくなっちゃうの。

で、これの根をしっかり、
「機嫌がいい」という根を、しっかり張ってないと、
ちょっと機嫌が悪い人がいると、
相手に合わせて、
「どうしたの?ああしたの?」って、機嫌とってるの。

そのうち、機嫌とってる自分まで機嫌が悪くなってくる。
で、それを繰り返してるの。

だから、お互いに自分の機嫌をとるの。
嫌な気分になりそうになったときに、自分の機嫌をとるの。ねっ。

それで、上手くいってない人、
人間関係がどうも上手くいってない人っていうのは、
自分の機嫌がとれない人なの。

で、中には人の機嫌もとれない人もいるんだよ。
だけど、自分の機嫌だけとりな

だから、お天気屋さんで、気分のいいとき、気分の悪いとき、
もう如実に顔に表す人、それが迷惑かけてるの。
で、そういう人がいても、絶対、
「嫌な人ねぇ」とか、
「引かれちゃうわ。ああいう人にあうと気分悪くなっちゃう」
機嫌をとりな。

向こうは向こうの勝手で、ご都合で気分が悪いの。
こっちはこっちの都合で気分がいいの。

どんなことがあっても自分を
「ハッピーだね~」とか
「ついてるね~」とか、言ってるの。

それを、「あの人、こう困ってるのよ」
「あの人こうなのよ」

そうじゃない。
「あの人は、学んでるんだ」ねっ。
「もう少し、学べばいいんだ」

で、「悩んでるから解決してあげたい」
違うの。
「悩み方が少ないから、解決しないんだ」
もっと悩んで、もっと我慢できないところまでいったら、
人は必ず学びだすんだ。
学びが半端だから、苦しんでるんだ。

で、「なぜ苦しんでるか?」っていうと、
端から見てるほど、苦しくないからなんだ。

「私だったら、我慢できない」
あなたじゃないんだ。ねっ。

だから、その人にとって、
まだ学びがこれからの人っているの。
それを、上機嫌で見守ってあげるの。
ハッピーな気持ちで見守ってあげるの。
で、この話が「愛情」なの。
わかるかい?

お金って、お金持ちになった、
洋服を買ったら、洋服代。
八百屋さん行ったら、野菜代。
でも、お金にそんなこと書いてありますか?

お金に「これはシャネルのバッグのお金ですよ」とか書いてないよね。
お金は一つのお金なんだよ。

だから、お金持ちになっちゃうと、色んなものを買えるよ。
買った後から、何代ってつくんだよ。
わかるかい?

ってことは、お金持ちになってれば、
あっちにも、こっちにもお金が払えるんだよ。

それと同じように、
心に「愛情」というものが、いっぱいあれば、
この人にも「愛情」が出せる。この人にも「愛情」が出せる。ねっ。
いろんな人に「愛」がある。
いつも人様に「笑顔」でいられるんだよ。
それは、「上機嫌」が貯まってるんだよ。

「自分の機嫌をよくしなさい」って言うのは、
自分の中に、いつも「上機嫌」が貯まってるから、
あの人にも、この人にも、この人にも、この人にも「上機嫌」でいられるんだよ。

それが、この人にだけはいい顔、
こっちにはブスッと
っていうのは無いんだよ。
無いから出せないんだよ。

で、「なぜ無いんですか?」っていうと、
人の機嫌ばっかしとってて、
自分の機嫌をとらないからなの。

しっかり、自分の機嫌をとるの。
そしたら、自分の機嫌がよくて、ここに貯まってるんだよ。
それが溢れ出るの。それが笑顔なんだよ。ねっ。

だから、「ツイてる」って何ですか?って言うと、
自分の機嫌をとる言葉なんだよ。

自分の機嫌が落ち込みそうになったとき、
「ツイてる、ツイてる」って言っただけで、
機嫌がよくなってくるんだよ。

「ハッピーだね」って言葉はなんですか?って、
自分の機嫌をとってるんだよ。

それで、周りの波、風、嵐、日照り、
そんなものに吹き飛ばされない、不滅の魂、不滅の光なんだよ。
それを心の中に持つんだよ。

で、それの燃料がいるんだよ。
ろうそくだろうが、油だろうが、
燃し続けるための燃料がいるんだよ。

で、心の燃料が「ツイてる、ツイてる」って言葉なんだよ。

長くなっちゃったけど、この話は100回聞けばわかります。

それで、100回実行したときに分かる、ホントに簡単な話です。
どうも、ありがとう。




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